能代市の有形文化財

秋田杉の製材所の見学に伺った時の番外編。

ついでに訪れた能代市の有形文化財の旧料亭、「金勇」についてご紹介します。

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能代市中心部の柳町に、1890年(明治23年)に料亭として創業され、1937年(昭和12年)に本館が現在の建物に建て替えられました。

天然秋田杉などを豊富に使用した建物は、能代市を代表する歴史的木造建築物として評価され、2000年(平成10年)10月に国の登録有形文化財に登録されました。

2008年(平成20年)8月にり料亭は廃業しましたが、2009年(平成21年)3月に建物と敷地が能代市に寄贈されたそうです。

天然秋田杉などをたくさん使用して建てられた築80年のこの建物は、贅を尽くした使い方ではなく、選木した良材を有効的に使用しているとのこと。

建物内の柱には、三方柾目はたくさんありますが四方柾目は一本しかありません。

与えられた素材を無駄なく製材したということがうかがえます。

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110畳もある大広間の、「天然秋田杉全面杢四畳半仕切格天井」は、天井板はこの建物の一番の見どころで圧巻。

日本の名刀のように、一枚一枚に名前がついているとか。

樹齢何百年もの大木の天然秋田杉をたくさん切り倒した後に、残された根っこの部分をさらに有効利用されたので、木目は根っこを思わせるような曲がりくねった板目が特徴的ですが、一本の木から畳一枚分しか取れなかったそうです。

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そして、床柱は樹齢何年ぐらいでしょうか、見たこともない立派なイタヤカエデ。

建物内に四方柾の柱が1本のみしかないことから、与えられた素材を無駄なく製材したということが窺えます。

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長さ9.5mの耳付き一枚物の天井板も、日本中を探してもここにしか存在しないので、まさに国宝級?とも言えるような貴重な板材です。

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廊下との間の障子は、指物師さんが光の入り具合を工夫して作られた物。

お庭の見える位置にあるお部屋の、雪見障子も素晴らしかったです。

予約すればこちらで食事もできるそうなので、次回は是非お部屋でお庭を眺めながら食事がしてみたいです。

 

神戸本社:小谷

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