林業 Feed

昨日は、京丹波地域へ行って参りました。

12月頭に林業木材関係者の研究会によるシンポジウムで基調講演の依頼を受けたため、

では、まずはその地域の林業・木材産業の様子を教えていただこうとお訪ねしたのです。

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こちらでは、個人さんの所有されている小さなお山さんがいくつもあり、

ひとつひとつの林分はとても小さなものでした。

大きな産業化は難しい代わりに目の届きやすいところが面白いです。

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間伐などの手入れも比較的よく行き届いております。

今の施業で採れる材、30年後に採れる材などに想いを馳せながらのお話しです。

現地の林業関係者の方々は、

木を伐り、丸太の状態で出荷するところまでは見えるけれども、

その先、それらの丸太がどのような製品となり、街で用いられているのかが、

さっぱりわからないとのこと。

また、製材所でも、地域材をどのように、加工し、販売してゆくか迷われているご様子でした。

当社ではどうようなお力になれるかわかりませんが、

まず、12月のシンポジウムでしっかりとお話しをさせていただき、

ゆくゆくは、京都丹波地域の床壁材を世に送り出し、

街のみなさまに喜んでいただけたらいいなぁ、と思い巡らせます。

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ここは神戸事務所から片道1時間半足らず。

木童から一番近い産地となるかもしれませんね!

                       

                              

(神戸 塚本)

GW中に学生時代にお世話になった林業家さんを訪ねました。

わたしに、木童との出会いを作ってくださった方です。

お会いするのは10年振りくらいでしょうか。

Img_1390森の拠点として、ご自身の山の木で、地元の製材所、大工さんと共に建てられた離れにお招きいただきました。

お祖父様、お父様、そしてご主人と、きちんと山々に手をかけてこられましたが、          

ご主人が山仕事中に事故に遭い、今は復帰のためのリハビリ中で、山仕事をお休みされておられます。

 

                                      

2日目は、今年の類をみない大雪の被害状況をみてまわりました。Img_1414             

               

              

                

こう伝え聞いている、とか、ご主人が枝打ちで賞をとったとか、

誰それをご案内したとか、それぞれの山で色々なお話しを伺いながらで、

林業家の想いが伝わってきました。

 

ところが、そういうこととは関係なしに、

雪害で木々は折れ、倒れてしまっていました。

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長い長い年月をかけて営まれる林業。

その間、人も自然も世の中も、いろいろな事が起ります。

私たちが、いつも60年とか80年とか育った木を扱わせて頂いていることは、

なんとありがたいのだろうと、改めて思ったのです。

              

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林業で生きることは決して優しくありません。

実際、こちらの集落では多くの方が離れていました。

それでも、ここでは、生きていくために、いくらでもやることがあるの、とおっしゃります。

ジャムを造り、薪を割り、ゆずを育て、味噌をつくり・・・、なんでも作られます。
そしてそれらを町の人たちにも広めておられます。

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その土地に生き、暮らしのモノや食べ物をつくり、家族と優しく向き合い、人とつながって生きていく。

とても大切なことをきちんと実行されている生き方に触れ
多くを感じる訪問となりました。

                       

個人的な内容な上に、まとまりのない文になってしまいましたが、
林業いう営みのなにかが伝わるといいな、と思います。

(神戸 塚本)

先日、台湾にて風水学、ランドスケープなどを専門にされている先生が、

京都に来られる、ということで、京都の北山林業をご案内させていただきました。

北山林業の中心、中川地区を訪ねたましたが、

この地区に入ると、誰もが”山が変わった”と感じずにはいられません。

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先生は、人の営みからできた「景観」を「残そう」としたとき、

現在、そこに生きている、暮らしている人が、どうやって、

その「景観」を残していくのか、または、変えていくのか、といことをテーマにしていらっしゃっていました。

ちょうど、この中川地区も、

「北山杉」の最盛期だった時期から、少し静かになった今、

昔ほど山に手入れがなされなかったり、倉庫が使われなくなってきたり、しています。

 

今回、中川地区をご案内してくださった中田林業さんは、

低迷してきた北山杉の需要を、盛り返そうと、

昔からの使い方に捉われない、新しい出逢いも大切にしながら、

コツコツと活動を広げていらっしゃる方。

 

「景観」を大切に、壊さないことは大事だけれども、

やはり、それと並行して、

その「景観」をつくってきた営み・産業を持続してゆくこと、をしてゆきたいと思う。

 

林業はとても魅力あふれる産業ですが、

しばらく、停滞気味であること、後継者問題も出ていることは明らか。

日本国中の山村地域が悩みを抱えています。

今、なんとかしてふんばって、

京都北山はもちろんのこと、日本国中の山村地域で、

”山ばかりなのに、活力のある美しい景観”が続いてほしい。

心から、そう、願います。

その少しでも力になるよう、木童も頑張ります。

(神戸事務所 ツカモト)

 

 

 

 

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京都 北山杉 の里 のお寺、宗蓮寺のお座敷から

庭と北山杉の植わる山(借景)を眺めた様子です。

写真が下手で、ちょっとわかりにくいですが
北山杉の借景と、紅葉がすばらしく美しく、心に染入ります。

気持ちが洗われる 落ち着いた いい時間を過ごさせていただきました。

 

こんな素晴らしいお寺にお邪魔させていただけたのは、

檀家さんである、天然絞丸太の第一人者である中田林業さんのご招待で

木原と一緒に 京都北山の里を訪ねたのです。

前に訪ねた様子はこちら

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中田林業さんの倉庫にて。

黄金のような、光る美しい丸太です。

中田さんは天然絞り専門なので、
ボコボコっとした表面は、こうした個性ある木を選んで育てあげたものです。

すばらしい。。。

北山杉は、間違いなく、どの杉よりも手間暇かけて育て上げられています。

京都の文化を支えた 北山杉を訪ね、

美しい景色と、京都の都を支えた深い歴史に触れながら、

特別お気に入りの一本を選ぶ。

いいなあ。。

 

このごろ、和室に「床」がある家は多くはありません。

必ずしも「床柱」ではなくとも、中田さんの丸太を広めたい。

さて、どうしようかな?

 

ご興味ある方は、ご連絡ください。

(神戸事務所 塚本)

今更ですが、今年は国際森林年(the International Year of Forests)らしいですね。

国連が定めています。

http://www.iyf2011.go.jp/

じゃあ、具体的に私たちの利点は?ということですが、

少し斜めに見ると次の点があげられます。

 

1.↑のサイトを見ていたきたいですね。それと関連するリンクなどをクリックして下さい。

わかりやすく、綺麗に森林の現状などをまとめたりしております。

つまり、「森の現状ってどうなっているの?」とか、「林業って何?」

等の初歩的な事から最新の運動までわかりやすく勉強できます。

 

2.森林体験イベント関連が増えます。国、都道府県、市町村あるいは関連団体で、

もっというとNPO団体などが代行で企画運営とかしています。

タダ、保険代だけなどが多いと思います。これを機会に参加するのも面白そうです。

 

3.森林関係の法律整備や国際協調が進みます。

いかにも役所的な発想ですが、「成果」を生みださなければなりません。

「成果」を生み出すために、結構頑張りますよ。

 

(東京事務所 藤村)

先日、本好きの友人に借りた本。

「神去なあなあ日常」

林業と山と、
私の大好きな世界を、真正面から表した小説でした!

本屋大賞にもノミネートされておるほど売れていたようなので、
今ごろ紹介するのかよってツッコミ入りそうですが、非常に面白いです。

高卒の少年が、山奥の林業会社に働くこととなって1年のことを描いたお話。
主人公も素直で気持ち良く読み進められます。

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相当、「林業」のことを書いていますが、
林業とは全く無縁の友人が、読みやすいしおもしろいよって言っていたので、
こういう話しも結構受け入れられるのだなあっと感心もしました。

林業、山、ほんの少しでも関心のある方は、必ず読んでくださいね!

私は、今すぐにでも林業地の山奥に行きたくなりました。
そこで、深呼吸して、山で働くおっちゃんたちとおしゃべりしたいな(笑)

山に行きたい方、いつでもご連絡ください。
森を訪ねるツアーへ出かけましょう。

(神戸事務所 塚本)

「盗伐」とは、その名の通り違法に(こっそり)他人の木材を伐採、盗むことですが、

東南アジアや中国やロシアやらで問題になっているのはご存知の方も多いと思います。

じゃあ「日本国内は?」となると、昔の事で今はないでしょうと思われがちですが、

実はあったりします。

もちろん組織的な盗伐は少ないです。木材も安いので割に合ないから。

(でも数年前ありました。詳しくはgoogleさんに聞いて下さい。)

ただし、銘木と呼ばれるような高額なモノはタマに盗まれるようです。

先日木曽ヒノキの天然林を見に行ってきました。

国有林なので、事前に届け出を出し、何重にもあるゲートと鍵をくぐり抜けます。

案内の方にたくさんあるゲートの理由を伺うと、

「時々ゲートを破られて天然の木曾ヒノキが盗まれることがあります。

トラックで入り込んで勝手に切って持っていく。その度にゲートと鍵を新調しますが、

いたちごっこです。」

なんと、今でも続いているとか。神宮の改修にも使われる貴重な木なのにひどい話です。

木曽ヒノキ

その理由は1本数百万円もする破格の値段。もちろんそのままでは取引できないので、

製材や加工をして形を変えたり、悪質ブローカーの手に渡りマネーロンダリングならぬ

ティンバーロンダリングを行って素知らぬ顔して販売されていたりします。

認証材が浸透しつつありますが、

こういった銘木や大径木の加工品なども、目を光らせる仕組みが必要だと感じます。

(東京事務所・藤村)

 新たな産地で杉の床材を作ってもらおうと話し合いに社長の木原と諸塚村を訪問しました。

自分は東京から木原は神戸から空路宮崎へ。 市内で1泊し、早朝列車で日向市に向かい、耳川広域森林組合の松田さんに駅までお迎えに来ていただき、耳川沿いに西へ山へ向かって走らせ、 諸塚村に到着。

R1000319 途中、山々の木が緑色ではなく赤茶色をしているのを見ることが出来ます、オビ杉の中でもタノアカと云う品種で葉の色が赤茶色をしているのが特徴です。木材としてのタノアカ杉は年輪が美しく、製材後の木肌も整っている中々見栄えの良い杉です。  

早速、従来の製品を見せてもらって打ち合わせ、詳しい内容は省きますがとりあえず木童の要望する床材を試験的に作ってもらう事になりました。松田さんとしては、戸惑いもあるR1000294ようですが思いは同じと、かなり前向きに考え頑張ってR1000303 くれそうです。 



今後の住宅の中で国産無垢材の需要は高まって行くと考えられます。特に国内に多くある杉は構造材はもちろんですが自分としては床材に大きな需要があると期待を寄せています。

  他の樹種、特に外材との違いは素足で歩いても冷たくなく、とても足が喜ぶ日本人のライフスタイルに適した床材だと言えます。ナラやタモの床材は確かに硬いため傷つきにくいが冷たく素足よりは靴で歩く床などの用途に向く材だと考えます。

杉材の欠点として「傷つきやすい」と言われますが、あくまでも個人の主観であり、住まい手に体験を含めた説明をすることによって理解してもらえる部分だと思います。

KDSアクリルショーケース、飾り棚色調整 木童のショールームでは4年半前に張った使いこんだ各種の床材を体感することが出来ます、杉の床材も張っていますのでその硬くない事が欠点なのか利点なのかご自身で判断ください。

そして、杉や他の樹種の床を歩かれた方の多くが杉の床材を選択して帰られることも事実です。



松田さんには将来に備えて、製品レベルの高い杉の床材を供給していけるように考えていることをお伝えしました。

製品化するには多少の時間はかかるでしょうが、60年生きた杉の木を床材にしようとしているのですから、1年や2年は必要な時間だと考えています。

葉枯し3か月+天然乾燥3カ月+低温による人工乾燥2週間+養生1カ月の乾燥工程、そして板材の選びはホニャララのレベルで節埋めは極力やめましょうと決まりました。まずはこの工程で始めます、数ヵ月後に届くサンプルが楽しみです。

  wrote nishida                    

山は手入れPB070187をしないと荒れて行きます。密に詰まり合い地面には光が届かず、それぞれの木は枝を張る事も出来ず、葉っぱも付けれない”もやし”のような木になってしまいます。目の込んだ(詰んだ)木は強いと言いますが、あれは100年200年育った森での生存競争に勝ち残った木のことであり、荒廃した森太る事が出来なかった木の事では決してありません


しかし、山仕事はかなりハードです。高齢化の進む地方では、山林の手入れも間々なりません。そこで、登場するのが、森林ボランティアの方々です。

しっかりと講習を受け、指導員の教育を受けた後、仲間たちと依頼のあった山に入って行きます。PB070191

切る木は、木の状態を見て決めていきます。芯腐している木や成長の望めない木を選び、安全を確保した上で伐採していきます。最近良く耳にする切り捨て間伐はしません、伐採した木はその場で製材して、作業小屋の建材として使用したりして活用していました。

面白いのは、この製材機、自分も初めて見ましたが、自走式でそこそこの精度もあります。


写真でPB070192もわかるかと思いますが、地面に光が届いています。きっと写真にある山栗も枝を張り、多くの実を付け山の生き物の生命を繋ぎ、桧は大きく育って、苗を植えるお金を稼いでくれることでしょう。

もちろん長野県の林務部の方々の地道な活動が森林ボランティアの方々を支えています。

wrote nishida


相生杉・かねり杉・智頭杉・オビ赤杉

木童も ふだんから4種の産地を使い分けているように、
杉は、たいへんの種類が多い樹種です。

この3連休、NPO法人 京都・森と住まい百年の会という団体主催の、
京都の山へのバスツアーに参加し、杉の奥深さを体感してきました。

まずは芦生杉

P1010018_2京都市北部のある地域で、
自然に生え育っている天然杉です。

大変な巨木で、
枝が幹ほどに太くなり、
雪の影響などで一旦垂れ下がりながらも、
途中で、ぐっと力強く、
   天に向かって伸び上がります。

      
複雑で、奇形な巨木が点在しています。         

                      

                   

次に「北山杉」

磨き丸太や絞り丸太・・・
日本一有名な、床柱の杉です。

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根元から上まで、幹の太さが変わらないまっすぐな杉。
栄養をつくる葉っぱのついた枝を切り落とす「枝打ち」によって、
杉の木の成長を徹底的にコントロールされています。

右の写真の枝打ち職人さんは、
上手に木をしならせ、木から木へと、移り渡っています!

そして、台杉。

丸い垂木を育てる林業です。

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見えているのは、

杉の”枝”に当たります。

                

                   

          

                          

どうなっているか、枝のつけ根をみると・・

P1010028_3 横に延びた枝から、
急に、天に向かって伸び上がる枝が。

さきほどの、
天然の芦生杉とどこか似ています。        

        

そして、丸太同様、
枝打ちの技術が光ります。

歴史古く、日本の文化を支えてきた「北山杉」。

さすがです。

それでも、
「床の間」が減っている今、
北山林業にとって、大変厳しい時代であることも事実です。

(神戸事務所 塚本)